チャットにおいて意思決定を行うことはままあることだ。そんなとき、タイピングが遅い人が全体の律速になっている、と感じたことはないだろうか?

Slack を始めとする多くのチャットツールには、発言フィールドの下に XXX is typing... と、今誰かが何らかを入力していることを示す機能がある。なんらかの意見がまとまりかかっているとき、結論を出す前に、入力中の人が発言を完了するのを待つのはよくあることだ。口頭での会話で、今まさに話している人を遮って結論を出してしまうことはしないのと同じことだ。

ところが、その XXX is typing... がなかなか消えないこともよくある。あるいは、タイピングの手を止めて消えたと思ったらまたすぐに点灯しなおす…… なんてこともあるだろう。入力している当の本人以外は今か今かとずっとチャットの画面を眺めているわけだが、なかなか発言は登場しない。飯どこ行きますか、みたいな話題でこれが起きると、重要性が低く即時性が高い話題であるだけに少しイライラしてしまう。

投下されるのが長大なメッセージ (*1) でなければ、これは単純にタイピングスピードが遅いことが原因であることが多く、正直どうにも根本的な解決が図りづらい。「速くタイピングしてくれ」と言えば速くなるわけでもないし、そもそも「あなたが遅くてみんな待たされてるよ」を遠回しにでも意味することはなかなか言いづらいわけだ。

まぁ、だからこそチャットツールの側でなんらかの解決を図ってほしい気持ちがあって、たとえば入力中のメッセージの文字数が出るだけでだいぶ「待たされてる感」は緩和される気がする。読み込み速度の向上に一切寄与しないプログレスバーがあるだけで心理的な安心感が得られるのと同じ理屈だ。

欲を言えば入力中の未送信メッセージもリアルタイムでチャットログに出てほしいところだが、そうなるとタイピングが遅い人が入力中のメッセージの一部を見て速い人が先回りする、という現象が起きることは想像に難くないので、なかなか導入するのは難しいだろう。実験的には面白いと思うけど。

どうなんですかねー


*1: 「私も駅前の大戸屋でいいと思います。ミーティングが終わった後に行くので、みなさんで先に行っていてください」というぐらいでも僕は長く感じるのだけれど、それは別の話だ